TOP > ニュースリリース
ワイズセラピューティックス社の臨床試験中の新薬候補物質YSPSLが
米国で希少疾病用医薬品等の指定を受けました
2007年8月21日
カリフォルニア州バーリンゲーム―2007年8月21日 - 本日、ワイズセラピューティックス株式会社の米国子会社Y’s Therapeutics, Inc.は、
腎移植および肝移植における移植片機能不全の予防薬として臨床試験中のYSPSL(rPSGL-Ig)が全ての臓器移植に対する
虚血再灌流障害の予防を対象として米国食品医薬品局(FDA)の希少疾病用医薬品指定を受けたことを発表しました。
「全ての臓器移植に対する虚血再灌流障害の予防を対象として希少疾病用医薬品等の指定はワイズセラピューティックス社にとって
非常に画期的な事です。」とワイズセラピューティックス株式会社の村山代表取締役は述べています。
YSPSLは2006年に米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品審査庁(EMEA)の希少疾病用医薬品指定を受けており、
この認可によって腎臓移植の臓器移植後臓器機能障害( DGF )を対象疾患として米国で7年間、欧州では既に全ての臓器移植について
10年間市場を独占することができる状態でした。今回の認可によって欧州と同様米国でも腎臓以外の臓器移植についての
虚血再灌流障害の予防を対象疾患とすることが可能になりました。
臓器提供と移植に関する国際記録によると、2005年、欧州では17,000件以上、米国ではおよそ16,500件の腎移植手術が実施されました。
亡くなった臓器提供者からの移植(米国では昨年9,900件以上)ではDGFが起こりやすいという傾向があります。
虚血再灌流障害とはDGFの最大の原因で、酸素や栄養素の流入が停止していた細胞に血流が再開した時に起こる炎症です。
炎症は細胞の損傷を悪化させ、また、移植した臓器の機能不全、拒絶反応、より早期の移植片機能損失を引き起こすことがあります。
YSPSLは抗体の幹の部分に相当する定常領域(IgG1)と、P-セレクチンリガンドという糖たんばく質の一部(セレクチンへの接着部分PSGL-1)を遺伝子組換え技術によって結合させたタンパク質製剤です。
YSPSLはセレクチンと呼ばれる分子の接着をブロックし、炎症部分に白血球や血小板が蓄積するのを抑制します。
具体的に言うと、YSPSLは、活性化した血小板や内皮細胞上に現れたセレクチンに結合します。
その結果、YSPSLは、炎症細胞のセレクチンリガンドの結合だけでなく、次に起こる炎症作用、血小板凝集、
血栓症をも抑制するのです。移植を行った実験動物にYSPSLを投与した結果、虚血再灌流障害から臓器を守るヘムオキシゲナーゼ-1などの
抗アポトーシス遺伝子が増える可能性があることがわかりました。
ワイズセラピューティックスについて
当社(http://www.ysthera.com)は、非上場企業のバイオベンチャーであり、炎症性疾患やガンなど、
他のアンメットメディカルニーズを満足する医療用医薬品の研究開発を行う企業です。
当社は、バイオテック企業や大学・研究機関からのインライセンスや共同開発を通じて非臨床試験や比較的早い臨床ステージまでの開発に焦点を絞っています。
当社は、自社開発品目のライセンシングアウトを含めて、開発後期段階にある自社開発品目については、製造販売も含めた共同開発相手先を探しています。
当社はYSPSL以外にも非臨床あるいは臨床段階にあるいくつかの開発品目を持っております。当社は、現在東京と米国に活動拠点があります。
東京がワイズセラピューティックス株式会社、米国サンフランシスコのバーリンゲームにY's Therapeutics Inc.があります。
【照会先】
経営企画室 : 須賀裕子
電話 : 03-5784-2762
E-Mail : info@ysthera.com